スイッシャー（プロップベイト）10選｜“回転の魔力”を使いこなせ！釣れる理由やその歴史まで

スイッシャー（プロップベイト）10選｜“回転の魔力”を使いこなせ！釣れる理由やその歴史まで
投稿日 2020年4月14日 05:00:37 （バスフィッシング）

アイキャッチ画像撮影：TSURI HACK編集部

スイッシャーとは

撮影：TSURI HACK編集部

スイッシャーとは、水を受けると回転するプロップ（プロペラ）が取り付けられたルアー（プロップベイト）のこと。

おもにバス釣りで使われるルアーで、フローティングタイプとシンキングタイプが存在します。

提供：むっちん

スイッシャーはプロップが回転することによって、他のルアーには出せないスイッシュ音や回転によって起こる微細な金属の擦れる音、プロップの出す引き波やフラッシングなど、多彩なアピールでバスを誘います。

フローティングタイプ

提供：むっちん

フローティングタイプのスイッシャーは、トップウォーターの1種として使います。

使い方はジャークして強いスイッシュ音を出したり、首振りをさせて細かく誘ったり

一定速度で（水面に波紋を残しつつ）引いてきます。

また同じスイッシャーと言っても、ペラの大きさ・ペラ穴の形状・ペラの取り付け方によっても出せるアクションやアピールの質（ハイアピールかローアピールかなど）も大きく変わります。

▼ダブルスイッシャー

提供：TAKEBUCHI

基本的にダブルスイッシャーは首振りが苦手。その分、2枚のプロペラのアピール力を生かし、ジャークやノーマルリトリーブをメインに使います。

▼シングルスイッシャー

出典：Amazon

シングルスイッシャーは首振りさせやすい傾向にあるので、ジャーク・ノーマルリトリーブに合わせ、ピンスポットでの首振りなどでバスを誘います。

シンキングタイプ

撮影：TSURI HACK編集部

一昔前のバス釣りバブル時代は、スイッシャーといえばフローティングタイプで水面を騒がしくするものでしたが、近年は、表層直下～中層を狙う大人しいシンキングタイプが人気となりつつあります。

シンキングスイッシャーとも呼ばれますが、近年はプロップベイト、アメリカにおいてはスパイベイトとも呼ばれ、トップとはまったく違う用途で使われます。

撮影：TSURI HACK編集部

使い方は一定速度でゆっくり巻くただ巻きが基本。余計なアピールを加えず、プロペラの回転とボディーのゆらめきだけで誘うことで、バスの目にとても魅力的なエサに見えるようです。

じつはシンキングが先だった？

提供：むっちん

日本においてスイッシャーはフローティングタイプが始まりで、その後シンキングタイプが生まれたと認識している人も多いと思います。しかしじつはスイッシャーの元祖はシンキングタイプと言われています。

1880～1900年頃にかけて、今とは似つかないスプーン+プロップを持つルアーやスピナーのような形状のルアーがスイッシャーの始まりとされ、フローティングタイプが定着するようになったのはそれから何十年も経った1970年前後です。

そもそもなぜ釣れる？

提供：六畳一間の狼 SUU

スイッシャーが釣れるのは、ゆっくりとしたスピード×プロップのアピールといった唯一無二の性能であると考えられます。例えばアフタースポーンで体力も思考力も落ちたバスに対して、ゆっくり巻けて見せることができ、かつプロップの回転によるアピールが可能なルアーは他にありません。

▼六畳一間の狼 SUUもお気に入りのプロップベイト

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おすすめスイッシャー

ここからはおすすめのスイッシャーをご紹介。フローティングタイプ・シンキングタイプともに各メーカーから人気・実力のあるスイッシャーをピックアップしました。

ティムコプロップペッパー（フローティング）

出典：ティムコ

ティムコのプロップペッパーは、ただ巻きで独自のクリック音を発生させバスにアピールできるフローティングタイプのスイッシャーです。

その独自の音を生み出すのは、0.8ミリ厚でペラ穴がスクエアになっているステンレス製プロップ（ヒヨコブランド製）。このプロップには重さもあり、重さによる抵抗×スクエア形状の穴によって、ランダムな音と水流を生み出します。

自重が16グラムあり浮力が抑えられていることからバスに吸い込まれやすく、また遠投がしやすいことも特徴です。

※20年4月現在、ネットショップの在庫は確認できませんでしたが、公式HPによると20年06月に新色が入荷予定との事。

全長	自重	タイプ
100mm	16g	フローティング

ダブルスイッシャーの名作

これを意識したルアーが、トップのインディーズブランドからチラホラ出ています。それだけ釣れるという事ですね。梅雨や夏のリザーバーでボート釣行するなら、これ投げておけばだいたいOK。ワームより数もサイズも出ると思います。

出典：TSURI HACKタックルインプレッション

ジャッカルチョップカット（フローティング）

ITEM

ジャッカルチョップカット

全長：82mm
自重：24g
タイプ：フローティング

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小さいポッパーのような音を立てながら虫の様なアクションを起こします。夏の朝まずめやシェードにキャストしてサイズ問わずバスを多く釣ることができました。キャストしてから一定速度でリトリーブするだけなので初心者の方にもオススメです。

出典:

TSURI HACKタックルインプレッション

房総半島を中心にレンタルボートでのバス釣りに造詣が深い川島勉氏が愛用していたスイッシャーを、ジャッカルの技術と発想で現代風にアレンジしたスイッシャーです。

段違いに設計された独自形状のプロップは、「カチカチカチ……」と「ポロポロポロ……」が混じった独自の音を発生させます。巻きスピードによって音のアピール力変化がさせやすいです。

ヘドントーピード（フローティング）

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ヘドンベビートーピード

全長：6.35cm
自重：10.5g
タイプ：フローティング

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湖、川でバスのボイルが発生したら、使うルアー。ほぼ釣れる。後ろのネジを緩めて、プロペラとの間に少し空きを作って、プロペラも少し曲げると、プロペラが良く動く。バズベイト的な使い方もするが、グリグリメソッドで使うと良く釣れる

出典:

TSURI HACKタックルインプレッション

バス釣りを長く楽しんでいる方は、スイッシャーといえばヘドンのトピードシリーズを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。どちらかといえばプロップは音を出すというよりアクションに抵抗をもたせるような意味合いが強く、ドッグウォークやテーブルターンでピンスポットを探るのに適しています。

トーピードシリーズには、ティニー・タイニー・ベビー・マグナムと様々なサイズがあります。中でも人気なのは日本のフィールドにマッチするサイズと、投げやすい自重を持ったベビートーピードです。

ノリーズビハドウ（フローティング）

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ノリーズビハドウ

全長：80-110mm
自重：10-14g
タイプ：フローティング

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ベイトフィッシュが飛び跳ねている時にこんなのがあればな～って思って購入。色も自然色なので対応幅が広そうです。早速使用してみましたが40UPを半日で２匹ゲットでしたよ！！

出典:

楽天みんなのレビュー

名前の通り“微波動”を生み出すダブルスイッシャー。一般的なスイッシャーが水面を騒がせながらバスにアピールするのに対し、ビハドウは細かい波動でバスにアピールします。

使い方はデッドスローでのただ巻きを基本としてみてください。

ハイプレッシャーレイクでバスが水面を意識している時、アフタースポーンでサスペンドしながら表層を意識しているバス、ターンオーバーで酸欠になったベイトフィッシュが水面で瀕死となっている時等、ビハドウが活躍してくれるシーンはとても多いです。

メガバス X-PLOSE（フローティング）

出典：メガバス

X-PLOSEに搭載された少し大きなサイズ感のプロップは、独特なひねり形状と独自のギアホール加工が施されていて、クラッチサウンド+フラッシング+スイッシュ音を奏でバスにアピール。このプロップはデッドスローに巻いてもしっかり回転するため、アフタースポーンのようにバスの追いが遅いときにも効果的です。

また超低重心のフラットバランサーによって、水面が波立っているような状況に強いことも特徴。他のスイッシャーでは波立ちでうまくアクションさせられない時にも活躍します。

全長	自重	タイプ
103mm	14g	フローティング

ティムコステルスペッパー（シンキング＆フローティング）

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ティムコステルスペッパー

全長：55-110mm
自重：3.8-15g
タイプ：シンキング

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産卵を終えたアフタースポーンのバスに対して唯一無二の爆発力を発揮するルアーです。何をしても釣れない、周りも釣れてない状況でステルスペッパーでほぼ毎投のように釣れたことが数回あります。

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TSURI HACKタックルインプレッション

超極薄0.2ミリ（110Sのみ0.3ミリ）のステンレスバネ材プロップを搭載したスイッシャーです。その回転のスムーズさは、水につけている間プロップを回転させないことが無理に等しいほど。

フローティング・シンキングともにありますが、おすすめの使い方はクリアウォーターにおける水面直下引き。水面がプロップの出す水流で盛り上がるくらいの速度をイメージしながら引いてみてください。

バスが疑いもなくスイッシャーを吸い込むシーンに病みつきになること間違いなしです。

デュオレアリススピンベイト（シンキング）

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デュオレアリススピンベイト80

全長：60-90mm
自重：4.5-15g
タイプ：シンキング

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使用方法は9割以上ゆっくりただ巻きするだけ。それでキレイにルアーがロールして、カンタンにバスを釣ることができます。ウィードフラットの上をゆっくりただ巻きする方法はオススメです。重量があって遠投できるので、広い範囲を探ることができます。

出典:

TSURI HACKタックルインプレッション

2017年のバスマスター・エリート第7戦セントローレンスリバーにおいて、KVDことケビンバンダムが使っていたことから人気に火がついたスピンベイト。スピンベイト80のただ巻きがスモールマウス戦だったこのトーナメントを制覇したメソッドの一つでした。

アクションはちょっと尻下がりの姿勢を保ちつつ、ボディーが規則正しいロールを起こします。現在は派生モデルも多くあり、シチュエーションに応じた細かな使い分けが可能です。

ダイワガストネード（シンキング）

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ダイワガストネード

全長：70-110mm
自重：5.5-16.3g
タイプ：シンキング

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この値段でのスイッシャーとしては使いやすく、食わせ能力もある。但、あえて巻き感があるように作っているが、自分としては巻き感のないほうがやり続けられるように思う。

出典:

TSURI HACKタックルインプレッション

ガストネードは、ヘッドに水が抜けるウォータースルーギル構造を採用。ノー感じとなりやすい（引き抵抗がない）シンキングスイッシャーのデメリットを、独自のヘッド形状で改善してあり使いやすいです。

超豊富なカラー数もガストネードの魅力。バスの反応や水の濁り具合に合わせたベストなカラーを見つけられることでしょう。

ハンクル K-1 MAC（シンキング）

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ハンクル K-1 MAC

全長：50-65mm
自重：2.9-4.1g
タイプ：シンキング

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去年、桧原湖での釣行の際、このルアーの標準カラーで爆釣しました。数釣り狙いならこれです。

出典:

楽天みんなのレビュー

プロップの回転および水流に反応するバスに合わせ開発されたK-1 MAC。シンキングタイプのスイッシャーで現在は50と65ミリサイズが販売されていて、コンマ数グラム単位で自重の違うモデルをラインナップしているこだわりようです。

使い方はとにかくゆっくり一定速度で巻くこと。ロッドで不要なアクションを加えたりせずに使ってみましょう。同じくほとんどアクションしないセイラミノー等のI字形ルアーとローテーションして使ってみることをおすすめします。

エバーグリーンプロップマジック（シンキング）

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エバーグリーンプロップマジック

全長：75-95mm
自重：8-15g
タイプ：シンキング

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この手のプロップベイトの中では珍しいリアペラのみの仕様ですが、不思議とボディが回ったりしません。バランスがとてもいいのでしょう。小型のベイトがライズしてたり、バスが追ってる時には無類の強さがあります。ゆっくり引くだけでワラワラ追ってきて、そのうちの一匹が躊躇なく口を使うｗ追ってくる時にめちゃめちゃルアーを見てるのに、見切られてる感じはない不思議なルアーです。使う時はペラが一番回って、ボディが回らないひねり具合をいじりながら探すとより釣れますよ！

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TSURI HACKタックルインプレッション

2ウエイトマグネット重心移動システムを搭載したプロップマジックは、圧倒的な飛距離で長い距離を引いてくることができる製品です。

ボディーサイズに対して大きめのステンレスプロップは、水を受けやすい浅めの角度に設定されていて引き抵抗が強め。抵抗をしっかりと感じつつ引いてこれるため、他のシンキングスイッシャーに比べて使いやすさもあります。

シングルプロップ＆ボディーがほとんど動かないことによって、フッキング率が高いといった隠れた特徴もあります。

ぜひスイッシャーをあなたのルアーボックスに

提供：むっちん

かつてはへドンの「ダイイングフラッター」やスミスウィックの「デビルズホース」がデカバスキラーとして名を馳せた時期があったり、近年においてもトーナメントのウィニングルアーとして活躍したり等、スイッシャーの持つ回転というアピールは、バスを魅了しつづける“何か”があるようです。使ってみなければ分からないその実釣性能を、次回の釣行で試してみてはいかがでしょうか。

Source: TSURIHACK

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